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『TAXi 4』試写会

日が落ちてもいっこうに涼しくならない特別な暑さの今日、試写会に行ってきた。開場を待って並んでいるとき、ビルの屋内なのに、エアコンがほとんど効いておらず、みな汗ダラダラ。会場に入って、やっと人心地がつく。

開演直前に場内放送で、注意事項の告知と映画の紹介がなされたのだが、アナウンスのお姉さんが、映画タイトルを 「TAXi フォ~~~!!!」 と、完璧にレイザーラモンHGさんのパクリで叫んだものだから、会場は大爆笑!おそらく今日一番ウケた場面だ!

TAXiシリーズは確か最初の1本しか観ていないので、もう記憶も薄れてしまったが、今回の『TAXi 4』 も、オヤクソクの内容で、バカバカしい楽しさだった。本当にいかにもフランスのコメディーらしい映画。警察をおちょくるのは、フランス・コメディーの永遠のテーマなのだろうな。サミー・ナセリ演じるタクシードライバーのダニエルと、フレデリック・ディーファンタル演じる警官のエミリアンのコンビは健在。もう何の違和感もない友達同士で、またそれぞれの息子たちがずる賢くて可愛い。

続き

「モナコへ爆走ダイブ」 という謳い文句のわりには、あまりモナコの風景が印象に残らない。もっとプジョー407の走りを長まわししてほしかったなあ。前半の、本物のサッカー選手シセが出てくるあたりは、とても面白かったが、全体的に肝心の走行場面が短くて物足りなかった。迫力よりもコメディーのほうに力を注いだという感じだ。

ただ、台詞のやりとりは本当に可笑しい。とりわけ、フランス人であるジベール署長 (ベルナール・ファルシー) と、ベルギー人という設定の凶悪犯 (ジャン=リュック・クシャール) のからみが面白い。ベルギー人を徹底的に馬鹿にするフランス人と、それに対抗しようと大物ぶりをみせつけたいベルギー側との反目が興味深い。フランス人なら使わない用語をベルギー人が使うことを揶揄したり、言ってみれば、古典的な人種差別を笑いのネタにしているのだが、それがちっともいやらしくない。差別的な言葉にあまりにも神経質になって、ちょっとのことでも批判の対象にされる日本の現状と比べると、うらやましいほどのおおらかさだ。フランス側を偉そうに描いていないことで絶妙なバランスになっているのだろう。これを観て腹を立てるベルギー人はあまりいないのではないかな。

そして、プジョー407、アメリカのカーチェイス物とは違い、小さめのスタイリッシュな車が疾走する様は、見ていてやっぱり小気味がよい。以前プジョーの車に乗っていたことのある私は、とりわけこのライオンマークに愛着がある♪

今回 『TAXi 4』 は、日本で有名タレントを起用して吹き替え版を作ったことがウリのようだ。作品の物足りなさを話題性でカバーしようとしたのなら、ずいぶん姑息だとは思うが、あの会話のテンポがうまくはまっているのなら、吹き替え版も楽しめるかも知れない。

(2007.8.15 中野サンプラザホールにて)
映画公式サイト

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