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『コントロール』

パブリシティーの情報がたいへん正確で、なにひとつ裏切られることがなかったし、期待以上の作品だった。「世界のロック・シーンを撮り続けたフォトグラファー」アントン・コービー初監督作品ということで、2007年のカンヌでも評価された映像そのものがどうなのだろうと、まず興味が湧く。そしてポスト・パンクに位置する実在のバンドのヴォーカリスト、イアン・カーティスの波乱の生涯とくれば、もうこれは若さの苦さ、はかなさ、美しさを描いた作品だと想像がつく。けれども、モノクロの映像がここまで雄弁だとは…ギミックのない知的な映像と時代そのままの音楽に大変満足して帰ってきた。

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『ダージリン急行』

これはチラシを見ただけで、観たいと思った映画だった。何とも言えないペーソスを漂わせた3人の男。砂漠と青空をバックに走る、濃いブルーが印象的なダージリン急行。タイトルの文字と背景模様の色と柄の醸し出すインドの雰囲気。映画フライヤー大賞なんてものがあるとしたなら、ノミネートしたい素敵なデザインだ。
本編が始まる前に、本編のプロローグとなっている短編『ホテル・シュバリエ』が上映された。この短編は悪くない。

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『あの空をおぼえてる』試写会

ストーリーをざっと知って、決して好みではないけれど、水野美紀さんを見たくて行ってきた。いくつかのテレビドラマでのちょっと抜けたところのある人物像や、映画の『踊る大捜査線』シリーズのイメージが強かったのだが、昨年『図鑑に載ってない虫』で変わった女性を演じた水野さんが案外気に入ったのだ。今回は2児の母親役。

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『明日への遺言』

終戦から半世紀以上も経った現代において、戦争映画(と呼ぶのはいささか語弊があるが)で何を描くべきなのか、戦争映画はどういう意味を持つのか、という視点に立ってみると、この作品はその問いに明確な答えを用意してくれているように思う。戦争の悲惨さや平和の必要性を声高に唱えるのでもなく、個人を英雄に祭り上げるのでもなく、犠牲的精神を讃えるのでもなく、そこにあるのは、時代を超えて訴えかけてくる人間の尊厳のあり方そのものだった。

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『エリザベス ゴールデン・エイジ』

ヨーロッパの歴史物は好きだし、米アカデミー賞の主演女優賞最有力といわれていたケイト・ブランシェットに興味があったので見に行ってきた。まさに、堂々たる"女王の物語"だった。

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『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』試写会

麻生久美子さんと佐々木蔵之介さんが出演ということだけで観たくて応募した試写会。監督は『時効警察』の監督もなさった塚本連平さんだが、現在も更新中の人気ブログの映画化ということで、たぶん他愛ない話だろうと思っていた。

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『ノーカントリー』試写会

試写会に当たったので喜んでいたら、24日の米アカデミー賞でなんと作品賞をとってしまったではないか!これはタイムリーだと、ますます期待は高まった。今年のアカデミー賞ノミネート作品は、暗い映画が多いとか、中年世代の人たちがぐっとくるような傾向の映画などと聞いていたが、なるほど、『ノーカントリー』のような作品が評価されるのか、とアカデミー賞に対する認識が少し変わった。ともかく、4部門をも制覇した作品、まずどんな視点から観ようかと迷うほど見所は多かった。

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『ペルセポリス』

たいへ評価が高い作品だし、すでに鑑賞した友人たちも口を揃えて、とても良かったと言うのだが、アニメが苦手な部類に入る私は、ずるずる後回しにしてきて、やっと今日観てきた。

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『ライラの冒険 黄金の羅針盤』試写会

昨秋映画館で、特報を初めて見たとき、面白そうだなと思ったが、公開目前になって、あまりの宣伝量に、だんだん鼻白んだ気分になってきた。それでも運よく試写状が当たったので、行ってきた。広い試写会場は超満員。関心の高さがうかがわれる。

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『ラスト、コーション』

2007年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞に輝いたこの作品。評判の高さに、かなり期待して観に行った。期待は裏切られず、あらゆる意味で圧倒的なスケールを感じさせる作品だった。これを観たあとでは、しばらくどんな映画を観ても、ふやけて見えるのではないかと思うほどの迫力の骨太な作品で、大変面白かった。

以下完全にネタバレ

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