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第22回高崎映画祭受賞者決定

『サッド・ヴァケイション』と『アヒルと鴨のコインロッカー』が、3部門で受賞するという嬉しい結果になっている。そして、ここでも『ひめゆり』が特別賞だ。

◇最優秀作品賞:青山真治 監督『サッド・ヴァケイション』 
◇最優秀監督賞:河瀬 直美 監督『殯の森』
◇最優秀監督賞:山下敦弘 監督『松ヶ根乱射事件』 
◇最優秀主演女優賞:石田えり『サッド ヴァケイション』
◇最優秀主演男優賞:瑛太『アヒルと鴨のコインロッカー』
◇最優秀主演男優賞:濱田岳『アヒルと鴨のコインロッカー』
◇最優秀助演女優賞:板谷由夏『サッド ヴァケイション』
◇最優秀助演女優賞:並木愛枝『14歳』
◇最優秀助演男優賞:三浦友和『松ヶ根乱射事件』 
◇最優秀助演男優賞:松田龍平『アヒルと鴨のコインロッカー』
◇最優秀新人女優賞:蓮佛美沙子『転校生ーさよならあなたー』 
◇最優秀新人男優賞:林遣都『バッテリー』
◇最優秀新人男優賞:山田健太『バッテリー』 
◇若手監督グランプリ:群青いろ(廣末哲万/高橋泉)『14歳』
◇特別賞:柴田昌平監督『ひめゆり』

高崎映画祭ホームページ

第50回(2007年度)ブルーリボン賞決定

ブルーリボン賞が1月22日に発表された。麻生久美子さんが、ここでも主演女優賞。おめでとう!三浦友和さんの受賞に『転々』がかかわっていることも嬉しい。私がとても気に入っている『アヒルと鴨のコインロッカー』がベストテンに選出されたことも、よかったなあと思える。作品賞が『キサラギ』というのは、思い切った選考結果だ。確かに『それでもボクはやってない』は強力だが、ビートたけしさんが言うように、むしろ監督賞に値する作品かも知れない。『それボク』のDVDでも、監督の映像がごっそり入っていて、これだけ監督を前面に押し出す方針も日本では珍しいのではないかと思ったほどだ。

◆作品賞 『キサラギ』

◆監督賞 周防正行(『それでもボクはやってない』)

◆主演男優賞 加瀬亮(『それでもボクはやってない』)

◆主演女優賞 麻生久美子(『夕凪の街 桜の国』)

◆助演男優賞 三浦友和(『松ケ根乱射事件』、『転々』、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』など6作品)

◆助演女優賞 永作博美(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)

◆新人賞 新垣結衣(『ワルボロ』、『恋するマドリ』、『恋空』)

◆外国映画賞『ドリームガールズ』

◆特別賞 故・植木等

◆邦画ベストテン
『アヒルと鴨のコインロッカー』
『キサラギ』
『しゃべれどもしゃべれども』
『それでもボクはやってない』
『天然コケッコー』
『包帯クラブ』
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
『舞妓Haaaan!!!』
『めがね』
『夕凪の街 桜の国』

◆洋画ベストテン
『クィーン』
『グッド・シェパード』
『シッコ』
『ディパーテッド』
『ドリームガールズ』
『バベル』
『ブラッド・ダイヤモンド』
『ヘアスプレー』
『ボルベール/帰郷』
『ボーン・アルティメイタム』

第62回(2007年)毎日映画コンクール受賞者・受賞作品決定

毎日映画コンクールの結果が発表になった。嬉しいのは、女優主演賞の麻生久美子さん。2冠目、本当におめでとう!また涙で喜んでいらっしゃることだろう。男優主演賞は、国分太一さんだ。『しゃべれども しゃべれども』で、戸の閉め方がツボよね、と友だちと話したっけ。個人的には、加瀬亮さんより国分さんのほうが受賞にはふさわしいと思うので、日本映画の各賞に関しては、おおむね納得の結果だ。北村道子さんが『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』の衣装で受賞されたのも、さもありなんと思う。あの作品で何が一番印象に残ったかというと、やはり衣装だったから。

日本映画大賞   「それでもボクはやってない」
日本映画優秀賞  「天然コケッコー」
外国映画ベストワン賞 「長江哀歌」
男優主演賞    国分 太一「しゃべれども しゃべれども」 
女優主演賞    麻生 久美子「夕凪の街 桜の国」
男優助演賞    松重 豊「しゃべれども しゃべれども」
女優助演賞    高橋 恵子「ふみ子の海」
スポニチグランプリ新人賞   松田 翔太「ワルボロ」
                   成海 璃子「あしたの私のつくり方」「神童」
田中絹代賞   中村 玉緒
監 督 賞    周防 正行「それでもボクはやってない」
脚 本 賞    渡辺 あや「天然コケッコー」
撮 影 賞    中野 英世「殯の森」
美 術 賞    佐々木 尚「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」
音 楽 賞    レイ・ハラカミ「天然コケッコー」
録 音 賞    小松 将人「しゃべれども しゃべれども」
技 術 賞    北村 道子「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」(衣装)
アニメーション映画賞 「河童のクゥと夏休み」
大藤信郎賞   「カフカ 田舎医者」
ドキュメンタリー映画賞 「バックドロップ クルディスタン」
TSUTAYAファン賞
   日本映画部門  「恋空」
   外国映画部門  「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」
特 別 賞    故・熊井 啓(監督)
特 別 賞    故・犬塚 稔(脚本/監督)

第81回キネマ旬報ベスト・テン発表

注目のキネ旬ベスト・テンが発表になった。日本映画のベスト1は、予想通り『それでもボクはやってない』だ。周防正行監督は、監督賞、脚本賞も獲得している。素晴らしい!この作品は、おおかたの映画賞で揺るぎない評価を得るだろう。

日本映画のベスト・テンに選出された作品で、私が観ていないのは、第5位の『河童のクゥと夏休み』、第6位の『サイドカーに犬』、そして、第8位の『魂萌え!』の3作品。意外な気がしたのは、『しゃべれども しゃべれども』がかなり上位にランクされていることだ。

外国映画のほうは、観ているものが3作品しかないので、判断のしようがないが、私が全く共感できなかった『長江哀歌』がベスト・ワンか…

一番嬉しかったのは、文化映画で『ひめゆり』がベスト・ワンになったこと。この映画は、ドキュメンタリーという性格から、自分のベスト3に入れなかったものの、ある意味では2007年で最も感銘を受けた映画で、思い入れもあったので、ベスト1に輝いたことに感慨もひとしおだ。

主演女優賞は、麻生久美子さんに獲らせてあげたかったのだが残念!助演に関しては男優も女優も、もろ手を挙げて賛成できる。

■日本映画■
(1)『それでもボクはやってない』
(2)『天然コケッコー』
(3)『しゃべれども しゃべれども』
(4)『サッド ヴァケイション』
(5)『河童のクゥと夏休み』
(6)『サイドカーに犬』
(7)『松ヶ根乱射事件』
(8)『魂萌え!』
(9)『夕凪の街 桜の国』
(10)『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
次点『愛の予感』

■外国映画■
(1)『長江哀歌』
(2)『善き人のためのソナタ』
(3)『今宵、フィッツジェラルド劇場で』
(4)『クィーン』
(5)『バベル』
(6)『やわらかい手』
(7)『ドリームガールズ』
(8)『ボルベール〈帰郷〉』
(9)『ゾディアック』
(10)『パンズ・ラビリンス』
次点『デス・プルーフinグラインドハウス』

■文化映画■
(1)『ひめゆり』
(2)『やーさん ひーさん しからーさん-集団疎開学童の証言-』
(3)『未来世紀ニシナリ』
(4)『いのち耕す人々』
(5)『終りよければすべてよし』
(5)『出草之歌 台湾原住民の吶喊 背山一戦』
(7)『有明海に生きて 100人に聞く、海と漁と歴史の証言』
(7)『カフカ 田舎医者』
(9)『花の夢-ある中国残留婦人-』
(10)『靖国』

■ そのほかの個人賞■
主演女優賞=竹内結子(「サイドカーに犬」「クローズド・ノート」「ミッドナイトイーグル」)
主演男優賞=加瀬亮(「それでもボクはやってない」「オリヲン座からの招待状」)
助演女優賞=永作博美(「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」)
助演男優賞=三浦友和(「転々」「松ヶ根乱射事件」「ALWAYS 続・三丁目の夕日」)
新人女優賞=蓮佛美沙子(「転校生 さよならあなた」「バッテリー」)
新人男優賞=林遣都(「バッテリー」)
外国映画監督賞=ジャ・ジャンクー(「長江哀歌」)

2007年独断と偏見による邦画・洋画ベスト3

一般の映画好きの方々と比べれば、私の今年観た映画の本数は微々たるもので、それで順位をつけようというのも不遜な話だが、せっかく映画関係のブログを書き始めたことだし、2007年の総決算のつもりで、私のベスト3をまとめておこうと思う。選考基準は人に薦められる映画というわけではまったくなく、あくまでも自分が好きだということに尽きる。また、洋画については、邦画より遥かに観た本数が少ないので、もっともっと面白いものがあったはずだということは否定しない。

【邦画】
第1位 『蟲師』
今年一番回数を観た作品だ。巷の評判はあまり良くないが、原作の世界観を大友監督が独自の哲学を持って遥かに壮大なスケールのものに変貌させ、まさに日本人の血が記憶として宿している懐かしいものを映像化してくれたことに、私は感動した。観るたびに泣きたいほどの愛おしさを覚える作品だ。ロケ地の美しさ、VFXの見事さ、美術の素晴らしさといった映像面は文句のつけようがないし、蓜島邦明さんによる音楽も、これ以上ないほどのマッチングだと思う。
普段映画のサントラを買わない私が、これは珍しく買ってしまったほどだ。

第2位 『アヒルと鴨のコインロッカー』
ストーリーが最も面白かった映画。若い俳優さんたちが、気負うことなくのびのびとした演技を見せてくれて、実に気持ちのよい作品だった。

第3位 『それでもボクはやってない』
おそらく2007年の各映画賞を総なめにするであろう。原作なしで、丹念な調査を重ねたオリジナル脚本である点を重視すれば、それもうなずける評価だ。面白いし、恐ろしいし、やり切れない、そんな全ての感情を刺激してくれるような素晴らしい作品である。

【洋画】
第1位 『パンズ・ラビリンス』
ブラック・ファンタジーの最高傑作といえる作品だろうと思う。主演の少女イバナ・バケロがとりわけ印象的で、彼女なしには成立しえなかった映画かも知れない。美しさと悲しさと残酷さの極致がこれほど見事に融和した作品は初めてのような気がする。

第2位 『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』
マリオン・コティヤールの熱演が最大の見もの。その存在感に圧倒されっぱなしの140分。

第3位 『シッコ』
ドキュメンタリーにエンターテインメント性を見事に配するマイケル・ムーア監督の手腕はやはりあっぱれである。

第29回ヨコハマ映画祭 2007年度日本映画ベストテン・個人賞発表

予想通り『それでもボクはやってない』に栄冠。キャストでは、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の出演者が軒並み受賞しているのが驚きだ。『腑抜けども―』は、観ようと思いながら見逃してしまったのが残念。

【2007年日本映画ベストテン】
第1位 「それでもボクはやってない」 周防正行
第2位 「天然コケッコー」 山下敦弘
第3位 「しゃべれども しゃべれども」 平山秀幸
第4位 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 吉田大八
第5位 「河童のクゥと夏休み」 原恵一
第6位 「魂萌え!」 阪本順治
第7位 「サイドカーに犬」 根岸吉太郎
第8位 「人が人を愛することのどうしようもなさ」 石井隆
第9位 「自虐の詩」 堤幸彦
第10位 「夕凪の街 桜の国」 佐々部清
次 点 「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」 三池崇史
次 点 「クワイエットルームにようこそ」 松尾スズキ

【2007年日本映画個人賞】
作品賞    「それでもボクはやってない」
監督賞    周防 正行 「それでもボクはやってない」
新人監督賞  吉田 大八 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
脚本賞    奥寺 佐渡子 「しゃべれども しゃべれども」「怪談」
撮影賞    阿藤 正一 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
主演男優賞  加瀬 亮 「それでもボクはやってない」
主演女優賞  佐藤 江梨子 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
助演男優賞  永瀬 正敏 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
助演女優賞  永作 博美 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
最優秀新人賞 新垣 結衣 「恋するマドリ」「ワルボロ」「恋空」
      夏  帆 「天然コケッコー」
      北乃 きい 「幸福な食卓」
特別大賞   藤村 志保

私も年末になったら、独断と偏見による2007年のベスト3くらいを書いてみよう。

ヨコハマ映画祭公式ページ

朝日新聞記事2点

本日10月31日付け朝日新聞朝刊に、興味ある記事が2つ載っていた。

漫画「グーグーだった猫である」映画化
この作品が、犬童一心監督・小泉今日子さん主演で撮影されていることは知っていたが、来年秋公開予定だというのに、今からこんなにスペースを割いて取り上げられていることを思うと、やはり注目作と言えるだろう。とみに評価を高めている小泉さんのことだから、また新鮮な一面を見せてくれることだろう。共演の加瀬亮さんももちろん楽しみ。早く観たいなあ。

第20回東京国際映画祭を振り返って(下)
映画祭の開催時期やあり方の問題を取り上げているが、それはともかく、注目したのは、青山真治監督がTIFFノプレゼンテーションに『雨月物語』の企画を出したという話だ。青山監督は、eiga.comにおける『サッド ヴァケイション』のインタビューで『雨月物語』に触れ、"活劇"になると話している。青山監督の小説『雨月物語』は読んでいないので、上田秋成の原作のどの話を組み合わせているのかは、よくわからないが、映画が実現するとして、男優が誰になるのか、非常に興味あるところだ。また浅野さんなのか、もしかしてオダギリもあり得るだろうか?そうなれば、本当に楽しみだ。

『ハーフェズ』麻生さんの写真

ローマ国際映画祭や、東京国際映画祭に出品されている『Hafez』が気になっているのだが、イタリアのサイトに写真がたくさんあった。麻生久美子さんの素敵な姿を見ると、「神秘的な女優」の本領発揮だなあと思う。

『ジャンゴ』はすごいなあ!

ローソンの情報誌を眺めていたら、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』のオリジナルDVD付前売券というのが告知されていて、びっくりした。あとで見てみると、映画の公式サイトやローソンのサイトにも告知がある。メイキングDVDが前売券についているのだ。それで1800円だから、前売りチケットと市販のナビゲーションDVDを買ったりすることから思えば、かなり安い。なにせヴェネチア出品という晴れがましいイベントが控えているから、宣伝費のかけ方もハンパじゃないのだろう。今後、メジャー作品はこういう盛り上げ方が主流になるのだろうか。

『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』 がヴェネチアのコンペ部門に!

絶対観たいっ!と思っていた作品だが、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』が、なんとヴェネチア国際映画祭のコンペ部門に参加とは!確かにスタッフ・キャスト、錚々たる顔ぶれなのだが、もうちょっとB級的な作品なのかと思っていた。タランティーノ効果もあるのかなあ。この作品がコンペに出品となると、『サッド ヴァケイション』のほうの報道が少なくなってしまわないかなと少し心配。

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