奥田瑛二監督作品は、『長い散歩』を観そびれてしまったので、これは観たいと思っていた。「夢」をテーマにした青春映画を作りたくて撮った作品だそうだが、聞くと歯が浮いてしまいそうな「夢」とか「青春」という言葉だけでは括ることのできない非常に内容の濃い作品だと感じた。何も事前情報を入れないで観に行ったので、奥田ファミリー総出であることに少々びっくりしたが、お手盛り感はいっさい感じさせず、客観的にみてもとても気持ちのよい映画だ。『風の外側』というタイトルも、実によい。作品のもつ魅力を端的に言い表しているように思える。