友人の誘いで試写会に行くことができた。2007年のカンヌ映画祭で、監督賞と高等技術賞を受賞した作品だし、2008年のアカデミー賞にも、主要4部門でノミネートされているということから、当然期待はできた。ただ、「20万回の瞬きで自伝を綴った、驚異の実話。アカデミー賞最有力!涙きらめく、愛の感動作」というキャッチコピーに、やや薄ら寒い印象を感じていた私は、どうか泣かせようとする押し付けがましい作品でありませんようにと、祈る気持ちで会場に向かったのだった。そして、その懸念は杞憂に終わった。「20万回の瞬き」という感動要素を中心に据えるのではなく、いかにもフランスらしい、ちょっとブラックなウィットに飛んだモノローグと、カメラワークの見事さで、極めて新鮮な映像作りがなされている。観てよかった!