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『HERO』

宣伝に踊らされているのを承知で、やっぱりどうしても観たいので、行ってきた。期待通りの楽しい映画。大勢の登場人物をこれだけうまく配して2時間20分に詰め込むのは並大抵の作業ではないだろう、脚本も編集も。

以下ややネタバレ

『母べえ』試写会

実際に上映会場に行って、映画が始まるまで、何が上映されるかわからないという「モニター試写会」なるものに行ってきた。アニメだったらガックリだなと思いながら待っていると、『母べえ』が始まった。

正直言って、吉永小百合さんはまったく興味がないのだが、浅野忠信さんが出演しているので、そこだけは観てみたいと思っていた作品である。たまたま最近何かのインタビューで、浅野さんが「僕はついボソボソ喋っちゃう癖があるが、ちゃんと歯切れ良く喋って演技をするというやり方を、山田監督から学んだ」という意味のことを言っていたので、観てみたいのだと、友人と話していたところだった。

ストーリーに関することは、公開まで公の場で明かさないようにという注意をされたので、何も書かないが、確かに浅野さんは、最近見慣れた演技とは180度くらい違う雰囲気だ。時代設定のせいもあるが、極めて明瞭な喋り方をしている。しかし、ああいう映画のああいう役どころだと、浅野さんの良さは出てこないような気がする。彼のあの、ちょっと現実離れしたような存在感が、周囲の現実感たっぷりの俳優さんたちと噛み合わないように思えるのだ。

作品に関しては、さすがにあの主人公を演じるのに、もはや吉永小百合さんでもないだろうと、小学校低学年の子を持つ母親役は無理があると思えて仕方がなかった。ただ浅野さんを観ていればよいという浅野ファンにとっては、彼が重要な役どころなので、観る価値はあるかも知れない。坂東三津五郎さんは、とてもよかった。子役の志田未来さんと佐藤未来さん、志田さんは「みらい」で、佐藤さんは「みく」さんだというところが、何か可笑しかった。

(2007.9.13 東劇にて)

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