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『俺たちフィギュアスケーター』 試写会

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たまたまこの映画の情報に出会い、やたらに面白そうなので気になっていたところ、運よく試写会に行けることになった。全米で興行収入が2週間トップだったのに、日本での公開予定がまったくなく、それが急遽公開の運びになったという経緯があり、配給元のGAGAさんの担当者の方が、その奮闘ぶりをブログにつづっていらして、これが相当面白い。

報知映画賞・特選試写会というものだったが、普通ならさっさと上映が始まるのに、司会の報知の方がまず壇上に登場。映画について、少し説明をなさる。そしてしばらくたつと、なんと映画のメインキャストの扮装をした2人の男性登場!これが、噂のブログを書いていらっしゃる室員さんと、同僚の方なのだ。スケートの衣装とカツラのいでたちに場内はすでに爆笑。おまけに、チラシにあるようなポーズをキメてくださる(笑)もちろん、宣伝のために登壇なさったわけだが、その徹底振りが微笑ましく、こんなに一生懸命宣伝してもらえて幸せな作品だなと、観るまえからなんとなく愛着が湧く。ブログにも書かれているが、衣装はアメリカのAmazonで、カツラはドンキホーテで自前で入手なさったとか。素晴らしい!さらに、上映後もその扮装のまま、客を見送ってくださり、ポーズをキメて写メもOKのサービスぶり。キャストの舞台挨拶が行われない試写会で、こんなに楽しい試写会は初めてだった。

さて、肝心の映画であるが、まったく肩の凝らないおバカなストーリーとハチャメチャな台詞。意地悪な人はいても、本当の悪人はいない。その腹の出具合で、トップスケーターかよ!という、誰もが突っ込みたくなるところからして、正真正銘のコメディーだ。スケートのシーンはかなり見事。本物のスケーターがスタントをやったり、VFXも使用しているに違いないが、まったくそれらを感じさせない自然な仕上がりだ。キャストに関しては、ウィル・フェレルの独壇場という印象。暑苦しさも、あそこまで行けば、立派と言うしかない。ただ、こういうバカさ加減は、映画というよりも、むしろドリフのコントよろしく畳み掛けるばかりで、メリハリに欠ける気がするので、1時間33分という比較的短い上映時間でも、ぎりぎりの線だ。見せ場がたくさんあるのに、繋ぎのストーリー構成がちょっと雑だという不満は残った。

(2007.11.22 有楽町よみうりホールにて)

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