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『グミ・チョコレート・パイン』試写会

単なる試写会のつもりで行ったら、嬉しいサプライズがあった。上映開始の幕が上がると、そこには1人の女の子が。いったい誰?と思ったら、キャストの黒川芽以さん。「たまたま通りかかったら、試写会やってる!『グミチョコ』じゃないか!それじゃあ、行かないわけにいかない」ということでやって来たのだと、見え透いた言い訳を話し出す(笑)そして、1人では心許ないので、応援を要請したと、舞台の袖に向かって呼ぶと、登場したのは主演の石田卓也さん、そして何とケラリーノ・サンドロヴィッチさん!!!まさか監督のケラさんにここで会えるとは!と、すっかり嬉しくなってしまった。

チラシにも書いてあったが、石田さんは、この役のために8kg増量し、撮影中に弁当を2個ずつ食べて、さらに4kg太ったそう。なぜ太らなければならなかったかといういきさつを、ケラさんが話してくれた。プロデューサーのほうから、主役は石田くんで行きたいという話があり、プロフィールを読むと、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの受賞者ということだったので、直接石田くんに電話をして、「おまえ、使いたくないんだよね」と言ったのだそうだ(笑)つまりダサイ青春を描くのに、イケメンではイメージが違いすぎるということなのだ。「だって、おまえ客席で見てて、オダギリジョーや妻夫木聡みたいのが出てきてONANYするんじゃ、なんだよ!ってことになるだろう?」とは、ケラさんの弁。この映画、実に石田くんのONANY場面が5回もあるそうな…しかし、ここでオダギリの名前が挙がろうとは(笑)でも、本当に映画の中の石田くんは、壇上の石田くんと同一人物にはとても見えない。

大槻ケンヂさんの原作をケラさんは、長いこと読んでいなかったと言う。「高校時代から知ってるやつの小説なんか読みたくないじゃん!自分も出てくるんだもの、"ケロ"っていう名前で」だそうだ。脚本では、ケロは削ってしまったとのこと。脚本は大槻さんに渡したけれども、映画が出来上がるまで、大槻さんは怖くて読めなかったらしい。

作品に関しては、石田くんは「ダサイ青春映画もアリかな」と思ったといい、ケラさんは「普通の青春映画だけど、わりとみんな実はグミチョコなんじゃないの?」と思うそうだ。確かに、暴力もカタルシスもない、ダサイ、かっこ悪い青春なのだけれど、それだからこそリアリティーがあるし、かっこ悪さの中のかっこよさのようなものも感じられる。とっても楽しい映画だ。わー、この人も?!と思うような豪華メンバーがチョイ役で登場するのも楽しみのひとつ。犬山イヌコさん、最高!大森南朋さんが、こんなに重要な役どころを演じているとは思わなかった。男の子必見、男の子だった人も必見、男の子をわかりたいと思っている人も必見の青春だ。電気グルーヴの主題歌も魅力だ。

(2007.12.13 新宿明治安田生命ホールにて)

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