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『Sweet Rain 死神の精度』完成披露試写会

豪華な出演者たちの登壇が告知されている完成披露試写会に当選し、原作が伊坂幸太郎ということで、もちろん映画そのものにも興味があり、喜んで行ってきた。

会場となる東京国際フォーラムは、コンサートで頻繁に訪れる場所だが、ホールAの経験しかなく、今回のホールCは初めて。東京国際フォーラムで開催される試写会は、いつも座席指定という話を聞いていたが、今回もそう。座席指定券はランダムに配布されるので、早く並んでも前の席になるとは限らないとのことだったが、配布開始時間少し前に到着すると、すでに長蛇の列。試写状と引き換えてもらった座席指定券はなんと3階席。会場に入ってみると、スクリーンの遠いこと!オペラグラスを持参したので、登壇者の顔はちゃんと見ることができたが、映画自体は自宅のテレビで見ているような感覚だった。ホールCは約1500席だから、やっぱり映画を見るような会場ではない。キャストを見られるのでもなければ、行きたくない場所だ。

さて、開演時間になり客電が落とされると、舞台上にスモークが焚かれ、雷鳴がとどろき、稲妻が走り、スクリーンには土砂降りの雨の映像。雰囲気たっぷりのオープニングだ。司会を務める日テレの杉上佐智枝アナの紹介によって、ゲストが登壇。筧(かけひ)昌也監督、奥田恵梨華さん、村上淳さん、石田卓也さん、光石研さん、富司純子さん、小西真奈美さん、そして大歓声の中、金城武さんがステージに勢ぞろいする。実物の小西さんにお会いするのは二度目だが、目の覚めるようなブルーのロングドレスで、今回も本当に素敵。富司さん、いつもながらのシックな和服でお綺麗なこと!奥田さんは初めてだが、整った顔立ちで大人っぽい綺麗な人だ。どうしても女優陣のほうに目が行ってしまう。1階席には金城さんのファンの方々なのだろう、死神の扮装にちなんで白手袋をはめて手を振るグループがいる。

舞台挨拶のポイントだけを書いておこう。まず一人ひとりが挨拶。
金城:死神の(笑)千葉を演じた金城武です。よろしくお願いします。
小西:長い目で見ると人生って悪くないなと思えるような作品じゃないかと思います。
富司:毎日が楽しい撮影で、素敵な映画になりました。
光石:今日はありがとうございます。楽しんで帰ってください。
石田:見に来てくださってありがとうございます。
村上:このスモークの上って、気持ちいい!(村上さん、終始とってもお茶目)
奥田:お掃除ロボットを演じた奥田恵梨華です。よろしくお願いします。
筧監督:原作を知ったのが27歳のときで、今30歳なんですが、足掛け3年かかった作品です。

そして個別質問に移る。
Q:6年ぶりの日本映画主演で、死神の役をするということについては?
金城:言われて6年かと思うだけで、その間もいろいろ撮影はしていたし、ほかの国の作品が日本で公開されるときのイベントで日本を訪れていたので、あまり6年ぶりという特別感はありません。この作品は原作の小説を読んで面白かったですし、エピソードごとの小さい哲学、価値観に同感できました。そして筧監督の脚本を読んで、これは面白くなるなと思いました。人間の感覚のない役なので、ただ立っているとバカみたいに見えるので、その微妙さを出そうと思いました。
Q:死ぬことをどう思いますか?という台詞がありますが、金城さんがそう聞かれたら?
金城:今言われたら、撮影中なので、ちょっと待って!って交渉しますね(笑)皆に迷惑なので。そうじゃなかったら、プロデューサーと話して、早くを代役を見つけてくださいって言いますね(笑)

Q:80年代のOLを演じられましたが、どういう役作りを?
小西:80年代ということで、すべての衣装にかなり肩パッドが入っているんですね。で、地味な役なんですが、うつむき方も、思った以上にやらないと肩パッドのせいで堂々として見えるらしいんです。
Q:金城さんはどういう方でしたか?
小西:とても紳士的ですが、とてもユーモアのある方です。(金城さんが意味ありげな目つきをするので、なぜか小西さん真っ赤になる)

Q:美容師役ですが、どのように役作りを?
富司:美容学校に行って、1日シャンプーやカットを習ったんです。一日じゃとてもマスターできないので、行きつけの美容師さんにお願いして練習させてもらいました。姿勢や指の使い方など難しくて、ずいぶんしごかれて楽しかったです。

Q:義理堅いヤクザ役ですが、ご自分と通じる部分は?
光石:僕はヤクザじゃないので、重なるところはないですね(笑)でも、まっすぐな男だなと思いました。

Q:撮影は大変でしたか?
石田:ずーっと雨で、僕は濡れっぱなしなので、雨降らしが大変でしたね。

Q:金城さんと死神仲間を演じられていかがでしたか?
村上:金城くんをずっと好きで、一緒にお仕事できるというオファーがきて、好きな人と一緒に仕事できるのは最高なことでしょう!金城くんはスペシャルだよ!(白手袋のファンを見て、「いいなあ」とも)

Q:金城さん、富司さんという俳優さんたちと共演していかがでしたか?
奥田:お二人ともなんですが、現場に入られると、現場の雰囲気が研ぎ澄まされるんですね。空気が美味しくなるんです(村上さんが、わかるわかる、と同意の発言)。その空気を吸って、リラックスして芝居ができました。

Q:撮影で苦労されたことは?
筧監督:僕は自主制作から映画を始めたんですが、この原作の持っている物語性は、僕が作ってきた映画と似ている気がするんです。大変なことというより、精神性や根本のところは、楽しく撮影できました。

Q:最後のご挨拶を。
金城:僕以外はみんなずぶ濡れで、僕だけが設定上濡れなくていいので、いつも傘をもらっていて、それはありがたかったですね。特別じゃないけれど、大切なものを見つけ出して、自分の人生と照らし合わせて、何かを感じてくれたらいいなと思います。

そして、全員が退場してから、筧監督がひとりステージ上に戻ってきて、ご自分のデジカメで客席を写したりしていた。

さて、映画の感想に移ろう。
以下ネタバレ