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『コントロール』

パブリシティーの情報がたいへん正確で、なにひとつ裏切られることがなかったし、期待以上の作品だった。「世界のロック・シーンを撮り続けたフォトグラファー」アントン・コービー初監督作品ということで、2007年のカンヌでも評価された映像そのものがどうなのだろうと、まず興味が湧く。そしてポスト・パンクに位置する実在のバンドのヴォーカリスト、イアン・カーティスの波乱の生涯とくれば、もうこれは若さの苦さ、はかなさ、美しさを描いた作品だと想像がつく。けれども、モノクロの映像がここまで雄弁だとは…ギミックのない知的な映像と時代そのままの音楽に大変満足して帰ってきた。

以下ネタバレあり