絶対観たいっ!と思っていた作品だが、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』が、なんとヴェネチア国際映画祭のコンペ部門に参加とは!確かにスタッフ・キャスト、錚々たる顔ぶれなのだが、もうちょっとB級的な作品なのかと思っていた。タランティーノ効果もあるのかなあ。この作品がコンペに出品となると、『サッド ヴァケイション』のほうの報道が少なくなってしまわないかなと少し心配。
ODAGIRIENNEから、ちょっと脇道にそれた話題の覚書
絶対観たいっ!と思っていた作品だが、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』が、なんとヴェネチア国際映画祭のコンペ部門に参加とは!確かにスタッフ・キャスト、錚々たる顔ぶれなのだが、もうちょっとB級的な作品なのかと思っていた。タランティーノ効果もあるのかなあ。この作品がコンペに出品となると、『サッド ヴァケイション』のほうの報道が少なくなってしまわないかなと少し心配。
通常、水曜日のレディースデイは混雑するので、なるべく行かないようにしているのだが、たまたま時間ができたので、観に行ってみた。やはりかなりの混みようだ。ロカルノ国際映画祭で審査員特別賞をとったこの作品は、なかなか評判がよいらしいので、かなり期待もあった。ほとんど予備知識を入れずに行ったものだから、劇場に貼ってあるポスターを見て、びっくり仰天。原題は"Un Couple Parfait"ではないか!つまり「完全なふたり」という意味で、邦題と正反対なのだ。きっと、邦題が決まるまでは様々な意見が交わされたことだろう。「完全なふたり」では、インパクトが弱いと考えたのか、コメディーっぽく聞こえると考えたのか… ともかく、私の意見では、この邦題は直球すぎるなと思う。
主題歌があゆだし、麻生さんも出るし…ということで、試写会に行ってきた。時代劇のせいか、観客の年齢層がとても高い。そして綺麗どころの女優さんがいろいろ出演しているためか、男性の観客が多い。
演技のうまい人を集め、正統的な時代劇を破綻なく作ったという趣の作品。そりゃ、『リング』などの中田秀夫監督と一瀬隆重プロデューサーのコンビ、脚本は『魔界転生』などの奥寺佐渡子さん、撮影は『リング』などの林淳一郎さん、スタッフの顔ぶれを見るだけで、水準以上の作品になるだろうことは想像に難くない。ただ、その道の第一人者たちが集まりすぎてしまったために、破綻がなさすぎて、面白みには欠けるように思えた。そして、まったくの個人的意見ではあるが、キャスティングに致命的な間違いがあるような気がしてならない。最重要人物の豊志賀を演じる黒木さん、とても綺麗な人だし、演技もうまいけれど、どうも色気に欠ける。何かサバサバしすぎているのだ。情念のかたまりのような豊志賀の役には少々不向きなのではないかと感じた。他の女優陣はそれぞれ、ぴったりのキャスティングと思え、特に木村多江さんがよかった。怪談のわりには、怖いところがたくさんあるわけではない。突然の大音響で驚かせるという箇所はあって、最初のドーン!という場面では、観客全員びっくりして、しばらく客席がざわついていた。それ以降は、隣の女性が顔を覆っていた箇所も、私にはオヤクソクという印象が強くて、そう怖くはなかった。終盤の尾上さんの立ち回りは壮絶で迫力があったが、全体として、さらっとしすぎていて、もっとどろどろしていてもよいのではないかと感じたが、現代に合うようにしたのかなあ。
麻生さんの話題が続くが、先ほど、CSの日本映画専門チャンネル「シネマホリック」で、麻生さんのインタビューをやっていたので見た。『夕凪の街 桜の国』の完成したものを最初に観てどう思ったかと聞かれて、他の出演者の方々より観るのが遅くなったため、観る前に藤村さんから電話があり、映画も素晴らしいが、久美子ちゃんもすごくいいと言われて、とっても嬉しかったと話していたのが印象的だ。佐々部監督からは、この映画は麻生さんの代表作になるようにしたいと思っていたし、事実代表作になったと言われたそうだ。監督からそんな風に言ってもらえるなんて、嬉しいだろうなあ。
掛け値なしに、この映画の麻生さんは素晴らしいと思えるので、来年は何か主演(助演?)女優賞を獲得して、授賞式でオダギリ(『『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で主演男優賞?)と並ぶ姿を見たいなあ♪虫のいい希望的観測だが(笑)
本屋さんに寄ったら目についたので、思わず原作を買ってきてしまい、一気に読んだ。なるほど、原作ファンなら映画の出来にきっと満足する人が多いことだろう。実に原作に忠実な映像作品になっているもの。皆実役に関しては、もしかしたら原作より魅力的になっているかも知れない。早速フランス語版もアマゾン・フランスで注文してしまった!フランス語でどのように訳されているか興味津々である。
今発売されている「映画秘宝」9月号(麻生久美子さんが表紙)は、素晴らしい。浴衣姿の麻生さんのとびっきり綺麗な写真がたくさん!よっぽど買おうかと思ったが、オダギリ関連の雑誌が、ただでさえ山積みなのに、この上ふえてもと思い断念した。でも一見の価値がある。
映画秘宝
嬉しいことに、舞台挨拶つきの試写会が当たったので、行ってきた。前から3列目のやや右寄りという良い席で観ることができた。舞台挨拶にも近いし、映画を観るにもスクリーンが奥まっているので、ちょうどよい席だったと思う。
舞台上には中央にハープが置かれている。映画に使われたハープの曲を内田奈織さんが演奏してくれるのだ!ピンクのロングドレスで登場し、優雅に一曲披露してくれた。
演奏に引き続き舞台挨拶。昨夜梨元さんの情報サイトを見たら、今日の舞台挨拶の登壇者は「田中麗奈、吉沢悠、ほか」と書かれており、麻生さんの名前がない!撮影か何かで忙しいのかなあと残念に思っていたのだが、司会者の紹介により登場したのは、まず田中麗奈さん。ゴールドのキャミソールドレスで可愛い!顔がちっちゃい!そして、次は何と麻生久美子さん!!わぁ、来てくれたんだと、すっかり嬉しくなる。三日月しずかで見慣れたロングヘアは、肩くらいまでの長さに切っている。黒のスパッツに、黒の長袖のワンピ。ほとんどスッピンかなと思うほど自然な感じで、清楚で素敵!さらに、吉沢悠さん、中越典子さん、伊崎充則さん、藤村志保さん、そして、佐々部清監督という豪華なメンバーが壇上に並ぶ。藤村さん、シックな和装で、本当に品がよい。
まず全員が一言ずつ挨拶。田中さんは、「皆さんが映画を観たい!と思ってここに座っていらっしゃることが感じられてすっごく嬉しいです」と、かなり興奮気味に話す。麻生さんは他メディアのインタビューなどでも語っているが、この映画に関して、よほど思うところがあったらしく、時間があれば、もっともっと喋りたいことがあるようだった。「とにかく皆実という女性の気持ちを理解したいという思いで、ひたすら演じて、たくさん大切なことを学びました。生きていてよかったと、この役に出会えて思えたことが、自分にとって財産になりました」と語ってくれた。麻生さん以外のコメントをあまりよく覚えていないのだが、面白かったのは伊崎さん。麻生さんの弟の役なのだが、実際は年上だと言う。映画では高校生から30代までを演じるのだが、「学生服はまだまだいける!と思った」と笑わせてくれた。本当に若々しいというか、いつまでも少年のような役者さんだ。藤村さんは、スタッフ・キャストの中でご自分が最年長であり、原爆が落とされたときは小学校1年生だったとおっしゃり、心をこめて演じたと語っていた。監督はどんな方かと聞かれた田中さんが、大きく包み込んでくださるような方、と言うと、佐々部監督ハンカチを取り出して汗を拭く場面も(笑)
最後に一言ずつと促されたときに麻生さんは、「この映画にかかわるまでは、原爆や広島のことはほとんど知らず、知ろうともしなかったが、今後はこれを伝える側になりたい」と、これだけは言っておきたいという熱意をこめて語っていた。